転職したほうがいいのかなと悩んだら
2024.01.26掲載
お役立ち情報
転職をしようか迷ったら「何のため」に転職をしたいのか考えてほしいと伝えました。
また、自分1人では考えることにも限界があるため、転職のプロに相談することを勧めました。
今回はそれらに加えて、自分の将来を考えることについて話したいと思います。
皆さん経験のある初めての就職活動。
初めて就職活動を行った際、最初は「●●で働きたい」「●●業界に興味があるから就職したい」といった希望から始まったのではないでしょうか。
しかし、現実は厳しいもので、就職活動中に何度も「ご縁がなかった」「お祈り申し上げます」とお断りを受けることもあったと思います。
その度に
「自分は社会から必要ないのではないか」
「こんな自分を必要としてくれる企業などないのではないか」
と落ち込み、どんどん焦りを生み、自分の希望するところへ就職するのではなく、内定をもらうことが目的にすり替わってしまうケースをたくさん見てきました。
これは「何のために」就職したいのかが明確になっていなかったため、自分の中の軸がずれてしまったことで起こった事象だと考えられます。
実は同じことが転職活動においても多々見られます。
例えば、「自分のキャリアアップのために転職したい」と考えた場合、そのキャリアアップとは何を定義しているのでしょうか?
ぱっと考え付くだけでも ①経験 ②年収 ③待遇 ④仕事における裁量権 4つも浮かんできます。
年収はわかりやすいですが、残りの3つはどうでしょうか。さらに深く考えないと定義は曖昧なままになりますよね。
たとえば、①経験の場合だと、
今よりも大きな規模のビジネスに関わる。
今よりも業務範囲を広げる。
今よりも高度な能力が必要な仕事をする。
今よりも厳しい職場環境に身を置く。
今よりも広いエリアや海外の仕事をする。
今までと同業種だけど職種を変える。
今までと同じ職種だけど業界を変える。
など色々考えられますよね。その中でどれを選ぶのか。
細かく考えていくと自分がどうしたいのかを明確に考えることの重要性が見えてきます。
キャリアアップというのは便利な言葉ですが、突き詰めなければ目的がふわっとしてしまうのです。
そのため私は転職を相談された際には、この質問をしています。
「自分の将来をどう考えていますか。何歳の時にどうなっていたいですか?」
仮に、35歳までには建築業界で起業したいという目的があったとします。そのためにはどうするか。
最初の就職で、建築業界の大手に入り、業界の知識やビジネスの仕組みを知り、仕事のノウハウを学び、業界内での人脈を得て、実績と成果を上げ、リーダー経験をする。
その後、中小企業にマネージャーとして転職してマネジメント経験や事業責任者としてのビジネスを回す経験を積み、独立する。
そんな風に将来を描くことができます。
では、「まず大手に入るためにはどうすればいいか?」
といった具合に目的がどんどん細分化され、大きなステップではなくスモールステップの積み重ねになります。
この作業を一人で行おうとすると、どうしても妥協や諦めが出てきてしまいがちです。
なので、転職のプロにキャリアコンサルティングをしてもらうことでブレを少なくすることができます。
また、自分1人では、そのキャリアを築くために本当に必要なことは何なのかを、間違えて考えることもあります。
実は先ほどの例ですが、建築業界で起業した後にどのような事業を展開していきたいのか、どの規模の事業にしたいのかによってキャリアステップが変わってきます。
個人事業主レベルで年収1000万〜2000万を目指すのか、社員50名で年商30億を目指すのか、によってビジネスモデルが変わるのでそれに伴って、必要なノウハウや経験、人脈などが変わってきます。
起業についての知見もあるプロのキャリアコンサルタントに相談したら、誤った目標を避ける可能性が高まります。
それでは、話を戻して、あなたにお聞きします。
「自分の将来をどう考えていますか。何歳の時にどうなっていたいですか?」