転職に必要な三大項目 その1 将来どうなりたいのかを考える
2024.12.02掲載
お役立ち情報
先日「転職に必要な三大項目」の全体像について書きました。
三大項目とは、
①将来どうなりたいかを考える
②現状の自己分析ができている
③目標に向けての分析ができている
の3つです。
今回はそのうちの、『①将来どうなりたいかを考える』という事について、もう少しお話していきたいと思います。
「将来どうなりたいか」「人生のどのタイミングで何を得たいのか」という事をしっかり自分自身の中に落とし込むために必要なのは[ミッション][ビジョン][プラン]の明確化です。
[ミッション]とは、使命や志、最終目的、理念のことであり、ものごとを判断する際に自分の核となるものです。
[ビジョン]とは、目標、理想像、ゴールイメージのことです。
[プラン]は、その名の通り計画のことです。
[ミッション]を持っている人は、それに沿った[ビジョン]を描き、そのビジョンを実現するための[プラン]を考えます。
そして、転職やキャリアを考える上で必要な[ミッション][ビジョン][プラン]は、実は2種類あります。
それは、人生全体に対するものと、キャリア/仕事に対するものです。
すなわち、
[人生ミッション・人生ビジョン・人生プラン]と、
[キャリアミッション・キャリアビジョン・キャリアプラン]です。
また、人生とキャリアを切り分けて考えることはとても難しいため、この2種類は連動させながら一緒に考える必要があります。
人は睡眠を除くと、起きている時間の約42%は仕事に時間を使います。
(週休二日、一日8時間勤務、休憩1時間、通勤30分、睡眠8時間で計算すると)
ここに残業や、休みのときのちょっとした対応、自宅での仕事準備、仕事のことを考えている時間
などを入れたら50%を超える方も少なくないでしょう。
また、時間だけではなく、気持ちの面での悩み・不安・怒り・楽しみ・喜び・感動・やりがい・誇りなどでも日々の50%以上は仕事が占めている方も多いと思います。
さらには、仕事でいくら稼ぐか、どのような仕事の仕方をするかによって、プライベートの過ごし方が決まるため、仕事は人生にものすごく大きな影響を与えることは言うまでもありません。
そのため、2種類の[ミッション・ビジョン・プラン]は連動させて一緒に考える必要があるのです。
ここまでの話を聞いて、「なるほど、ではミッション・ビジョン・プランを考えてみよう」と思ってもらえると嬉しいのですが、ここで一つ問題がおきます。
それは、[ビジョン・プラン]を考える上で起点となる[ミッション]を考えるのがとても難しいということです。
特に人生ミッションとは、自分の人生の目的であり、命を懸けて成し遂げなくてはならないことです。
今のご時世、なかなか自分の命を懸けてまでの思いを抱くことは難しいため、人生ミッションがしっかりある人はとても強い人だと言えます。
人生ミッションを考えるポイントは、「人生で成し遂げないといけないことは何か?」「これをしないと死ねない!と思うことは何か?」「自分は何をするために生まれてきたのか?」と思えることは何かという事を考えることです。
さらに、その対象が自分ではなく、自分以外の第三者、家族、他人や社会に関することであればミッションになる可能性が極めて高いです。
また、「キャリアビジョン」は人生ビジョンから落としこんで見つかる場合と、現在の仕事に対する強い使命感から見つかる場合があります。その際は、「この仕事に本気で取り組むことで誰にどのような影響を与えたいのか」「自分の職業人生をかけて何を成し遂げたいのか」という自問自答から見つかることでしょう。
最もベストなのは、[ミッション]から考えて、[ビジョン]を描き、[プラン]を立てることですが、どれだけ考えてみてもミッションが見つけられない、という人は先にビジョンを考えることもありです。
この時に、「人生において必ずほしいものは何か」「人生でしたいことはなにか」「どのような自分になりたいか」「理想の日常の過ごし方」などを考えてみましょう。
逆に、「こうはなりたくない」「絶対に失いたくないもの」「最悪な人生の過ごし方」というように避けたいことを考えるのも有効的です。
とにかく、とことん自分と対話してみて、目標・理想像・ゴールイメージをたくさん見つけてください。
どんな人生を送りたくて、逆にどんな人生を送りたくないのか。そのことを具体的に考えていくとビジョンがどんどん明確になっていくはずです。
[ビジョン]さえできれば、あとは現実に合わせて[プラン]を立てていきます。これは、現状分析と環境分析をしながら行なっていくことになります。
なにせ、まずは[ミッション][ビジョン]を見つけるところから、質の高い転職活動は始まります。この作業を自分一人で行うのは難しいと思う方は、まずはお気軽にこちらから相談してくださいね。